燃料パイプの詰まりでパワーダウン!
突然パワーダウン! エンジンストール!なんて経験ありませんか?
今回の患者さんは須崎の”マー君”。ボートはFR-34Ⅱ(平成6年くらい?)。最初の症状は、全開で走っていたら、突然エンスト。その後数回乗るには支障なかったけど、試しに全開にしたらまた10分ほどでエンジンストール!
この症状を聞いてピンときたのがこれ・・・
燃料タンクのピックアップパイプの先に付いてるこの金網。この写真は軽く掃除した後ですが、コレがこうなってた。
最初からの作業手順は、インスペクションハッチだけでは作業性が悪いので、先ずタンクの上の部分のデッキのビスとシリコンを外してタンクが見えるように開ける。
このあたりの年式のヤマハボートに付いてる燃料タンクには全部この金網があるので、上の症状で悩んでいる方は、思い切って開けてみましょう! FR-27なんかはキャビンの床下だから、ソファーの台座を外して出すのが大変! 先日もFR-28のこれ、やりました。
この赤いのが例のパイプ。ボールバルブ自体も分解しないと回して外せない。
取り出せた後は、金網は取っ払います。私は更にパイプの先にギザギザの溝を付けます。
何故って? 実は、ヤマハボートではありえませんが、昔アメリカ製のスキーボートを新艇で収めて間もなく調子が悪くなり、スターンにある細長いポリエチレン製の燃料タンクをチェックすると、なんとタバコの箱を包装しているビニールが出てきたことがあったんです。
ギザギザにすることで、仮に平らな大きなものが塞いでも、最悪エンストはしないように溝を入れます。
ついでにジョイントやバルブも新しくして完成です!
金網を取っ払った後は、可能であればタンクの清掃もしたほうがいいですね! 燃料フィルターも早めの交換をお勧めします。
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by ta-marine | 2011-11-29 22:11 | 修理