黒煙が出る悩みがあるボートのオーナーさん居ませんか?
黒煙が出る?パワーがイマイチ? という、お悩みの方居ませんか?
黒煙と言うとディーゼルエンジンですが、特にドライブ船の方! 係留保管の方!
排気タービンを点検してください。
プレジャーボートのタービンには、排気の出口にミキシングエルボーというパーツが接続されています。
ターボのすぐ20cmほど先で、排気と冷却水の海水がミックスされて、消音効果も兼ねて排気管を冷やしながら船外に排出されています。
特に係留しているドライブ船は常にタービンと海水が目と鼻の先に共存しているわけで、船歴十数年ともなると、このように・・・・
この写真は船歴20年くらいのUF-33に搭載されたボルボAQAD41の排気側のタービンです。
外側のハウジングが錆びて朽ち落ちて、タービンとの隙間がハンパ無いですよね!(小指が入りそうなくらいあります) 錆で盛り上がったところに当たってタービンの羽根も削られています。(写真をクリックすると拡大して見れます)
このエンジンは2,500r.p.m.くらいからターボが効き始めますが、ここまで来ると、さすがにターボが効かず、2,500回転から上がらない状態でした。(正常では3,600r.p.m)
年式がそれなりに古くて、エアクリーナーが綺麗でも黒煙が出るエンジンは、少なからずこれに近い状態になっている可能性があります。
吸気側は綺麗ですけど・・・・・
先日、PC-27(ボルボAD31x2基搭載)の右舷エンジンから黒い排気が出るという修理依頼があり、右舷側のエンジンをチェックした結果ターボを交換したら、綺麗な排気色になり、かえって左舷の排気が薄黒く見えるようになりました。
ターボがここまで来ると、分解すれば、ミキシングエルボーとの合わせ面も錆びがひどく、分解した時点で組み立て不可能となります。
こちらはミキシングエルボーの合わせ面。
両方の交換が必要となります。でも、ここまでの状態のエルボーは冷却水の通路も錆で狭くなったり、亀裂が入って割れる直前の場合がほとんどですね!
メーカーや機種によっては錆びたターボハウジングのパーツの設定と供給が有る場合もありますが、ボルボはエクスチェンジパーツ(リンク品)が安く設定されていますので、組み替え費用と時間も短縮できます。
新品のパーツはこちら。
隙間はJETのインペラと同じく、狭いほどいいです。しかし、この綺麗さがいつまで続くのか・・・・?
気になる方は、少し費用も掛かりますが、点検してみてください。
愛艇が元気に蘇るかもしれません!
ボート・船外機販売・修理/ボート免許教室・更新講習受付
マリンのことなら、免許取得から販売・アフター・保管まで
高知市五台山タナスカ 4984 TEL 050-3308-5606
太平洋マリン http://www.taiheiyomarine.com/
by ta-marine | 2011-08-27 01:11 | 修理