JAPAN INTERNATIONAL BOATSHOW 2011 その8 屋外ヤマハブース1
ボートショーレポートも第8弾になりました。(あと4つくらいあるかな?)
それでは、今回は外の会場に出てみましょう。こちらには、大型艇や中古艇が展示されています。
先ずはヤマハコーナー。最初に目に入ったのが、先日志度工場でスクープしたメタリックダークワインのEXULT36スポーツセダン。
無事、横浜まで回航されたみたいですね。
ヤマハのラインナップで唯一VOLVO IPSドライブを採用したこのボートは、発表した2009年にボートオブザイヤーを獲得しました。 IPSはこのブログでも紹介しましたのでご存知ですよね。
どこか他のボートと違って見えるデザインは、「ガンネルレス」を採用しているから・・・・ガンネルって判ります?通常のボートはメス型から抜いたハルとデッキを上下合わせて、合わせた部分を隠すため、周囲をガンネルと言うモール材のような物で巻いていますよね。
このボートにはそれが無いんです。じゃあ、どうやって? そう、これは割り型と言って、デッキとハルに分かれてるんじゃなくて、左右に分かれた型から抜いたものを真ん中で接合しています。
ヤマハの会議の時、デザイナーや開発スタッフとお話しする機会がありますが、彼らの意気込みや苦労を垣間見ることが出来ます。これだけ美しいボートを世に出しても、自動車のように大量生産できないのがボートで、ほとんどが手作業で仕上げられていきます。これは、まあ小さなフィッシングボートでも同じなんですけど・・・。
で、これが年間やっとふた桁売れたとしても国内市場ではなかなか利益は出ないでしょうね。ボートショーの開幕時に社長が言ってた、「今年から海外にも・・・」が実現すればいいですが、その場合は工場のキャパシティーも増やさなければ・・・・。
話をIPSに戻します。ここで、ちょっとしたエピソード話。
スピードや燃費は通常のシャフトとラダータイプより相当いいので(こちら)、ヤマハさんも早く導入したくて、VOLVOさんに当時の既存艇(PC-41あたり?)での導入を持ちかけました。ところがVOLVOさんからの答えは「NO」。IPSの良さを活かすにはIPS用に設計されたボートでないとダメと言うことでした。(主にエンジンレイアウトや、それによる重心移動だと思われます)
それから数年が経ち、出来上がったのがこの [EXULT36 SportSedan] です。まさにボートビルダーとエンジンメーカーの意地が融合して造られたボートですね!・・・と言う私はまだ試乗したこともありません。(笑)
おっと、カキコばかり長くなってしまいました。去年のボートショーで拝見したので、今年は乗り込んでの取材をしませんでした。しかし、ブログを見てくれている皆さんには申し訳ないから、昨年のビデオを編集しましたので、ご覧ください。
昨年のフローティング会場では、結構波があり大きなクルーザーも揺れていましたが、
この EXLUT36 は、ジャイロを起動していましたので、ほとんど揺れてなかったです。
と言うことで、走っているシーンがなかったので、たまりんのYouTubeのお友達で、YAMAHAのバイクやスノーモビルが大好きなカナダに住んでいるKYOANSHIKIさんがビデオをUPしてくれていました。
こちらは、36の前に発表されたEXLUT45。 EXLUT(エグザルト)の意味は、ヤマハさんは造語が好きみたいで、(Sea-Styleとか)「エクセレント」と「ラグジュアリー」だったかな?
これもいいボートで欲しいんですが、たまりんのマリーナに大きすぎて上がらないので取材しませんでした(嘘!)
発表当時、新西で拝見しました。この艇は36のようにIPSやジョイスティックは採用されてないですが、デザインと造り込みには驚きました!
造りこみとはどんなところか?と言うと、例えばAFTステーションのリモコンは、クッションの背もたれの中に普段は隠しているとか、
キャビン内の食器棚には「EXLUT45」の文字が入った食器がすべて最初から収められています。
他に1番感心したのが、デッキのハッチを「開く」、「閉じる」の時、タッチと言うか、感覚と言うか・・・違うんです。FBのヘルムのパネルもそうです。
「ハッチなんか、開ける事ができて、閉じられればいいじゃん!」そうじゃぁないんですね。ベンツのドアが閉まる音・・・なんてのも言われますが、音でなく、タッチですね! そういう細やかさが、このボートすべての部分に活かされてるんだと思って、感動しました。
上のビデオはヤマハ発動機さんのYouTubeチャンネルより。
ちょっこし自慢話いいですか?たまりんは2009年9月からYouTubeでヤマハボートを紹介してきました。実は、それまでは当社のウェブサイトに独自のビデオページを設けて展開していましたが、2009年の6月に、ヤマハのY2kという集まりでヤマハ発動機のウェブサイトを製作している方からお話を聞く機会がありました。その方は、会の参加者の各HPを事前に調べてきて、たまりんのHPでは、ビデオをYouTubeで情報発信することを勧めてくれたんです。
そんなきっかけで始めたYouTubeでしたが、「なんでヤマハさんはYouTubeを利用しないんだろう?U.S.YAMAHAはジェットのプロモVを・・・自動車メーカー各社もどんどんビデオを展開し、キャンペーンまでしているのに・・・」とずっと思っていたら、昨夜見つけました。ヤマハさんのチャンネルを!
こちら ・・・ 右のリストを見るとバイクレースのレポートがほとんどで、UPされた時期もほとんどが8ヶ月前。ボートに関するビデオはシースタイル以外は2-3ヶ月前。 そうです、今年になってUPされています。
たまりんのチャンネルはこちら ・・・・ ボートビデオの再生回数を比べてください。断然多いでしょ!
まあ、モデルは負けてますけど・・・・・・ 「いやいや、負けてません!」 by Yonmama
ある筋からの未確認情報によりますと、どうも たまりんのYouTubeがきっかけになったみたいですね!
たぶん、昨年10月にUPしたSーQUALOやUF-29Fのビデオ以降でしょう。再生回数が3-4千回ですから・・・
特にSーQUALOのVはたまりんのお気に入りです!
なんか、訳の分からないことを長々と書いてしまいましたが・・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
一緒に載せようと思っていた「Marquis500」は次回にします。 したがってボートショーレポートはあと5つね!
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by ta-marine | 2011-03-23 00:04 | 展示ボート・新艇