壊れたクーラーボックスの修理
香南市ポートマリーナの”金次郎丸”さんのクーラーボックス。台風の時に岸壁に置いていたら、風で海に落ちて・・・・・
桟橋に挟まれて蓋の部分が壊れました。
潰れて、中央が陥没しています。
蓋が当たる部分も2箇所こんなに・・・・
とある県内の造船所が製造していたFRP製のこのクーラー。9万円半ばくらいしたもので保冷性能も良く、お客さんも気に入っていましたが、もうその造船所は廃業してしまい連絡が取れません。
そこで、修理をお願いしたところが、全くボートとはカテゴリーのちがうところ・・・・・
でも、仕上がりはこの通り! いかがですか?
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7月の台風6号が去った後、たまりんは友人とグライダーを飛ばして遊んでいると”金次郎”さんから、修理依頼の電話がありました。
遊んでいたときの様子は→こちら
友人と言うのは、高知市にあるラジコングライダーのメーカーで「サーマル工房」さん。
オリジナルのグライダーや、小型から翼長5m以上もあるスケールグライダー(主にヴィンテージグライダー)をキットや完成機として販売しています。
彼がプロデュースするグライダーは他社と比べて組み立て易く、非常に軽量で飛行性能も評判! 大型でもコンパクトに組み立てられ、収納性も良いことで定評があり、特にスケールグライダーに関しては世界中にファンが居ます。
彼の愛車トヨタ iQ にこれだけ積めます!
遊んでいたビデオは彼の新製品のプロモビデオを私が製作したもの。ギャラは昼の「うどん定食」の予定。
で、本題に戻りますが、彼は現物を見て1日悩んで修理を受けてくれました。
その代わり、「自分のイメージの仕上がりにしたい。」ということで、つき合いも長いので、私は信頼してすぐにお願いしました。
先ず、割れた上下の蓋の隙間に樹脂を流し込んで接着。
くぼんだ蓋の上面は・・・
飛行機メーカーらしい発想で・・・・
上に人が乗れる強度をと伝えていたので、3mm厚のシナベニア2枚をやや膨らむように「R」を付けて張り合わせ、重りを乗せ接着剤を乾燥させる・・・・
接着完了!
丸みを付けて・・・・
塗装を重ねる・・・・
当たり部分は、樹脂を流してポリパテで・・・・
修正して・・・・
塗装!
無くなっていた片方の取っ手も、言わずとも作ってくれていました。
やや膨らみを持たせた蓋もバッチリです!
かい摘んで簡単に説明しましたが、かなりの労力ですよね!
サーマル工房さんところには、3D CAD やレーザーカッターもあり、田舎の工房の割には結構ハイテクな部分もありますが、そちらは若い社員さんに任せて、こういったアナログな作業は、もっぱら友人である社長さんの仕事です。
他には、専門のグライダーの技術を生かして、JAXAや航空自衛隊、建設会社からの依頼でプレゼン用の実験装置やジオラマ模型を作ったり、構造物の展示用ミニチュア模型等を請け負って作成しています。
ここ、サーマル工房さんでできることは高松塚古墳のミニチュアからF40のエアロパーツまで、いろんなジャンルのものがあります。今回の修理や詳細を興味のある人は是非、最後まで見てください。
こちら → http://thermal2.exblog.jp/i32/
ボート・船外機販売・修理/ボート免許教室・更新講習受付
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高知市五台山タナスカ 4984 TEL 050-3308-5606
太平洋マリン http://www.taiheiyomarine.com/
by ta-marine | 2011-08-07 17:42 | 修理